小さな作業所に原点を見つけた! (2009年の回想)
2010年、
皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年も、当ブログ、ご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます!
と、ご挨拶などさせていただきましたが、実のところ、なんだか、ぜんぜん気分がついていっていない執筆者であります(笑)。
皆さんいかがお過ごしですか? 良いお正月、迎えておられますでしょうか。
2009年の回想、続けさせていただきます。
就労支援センター? ん? どんな所なんだろう。 生活支援センターの時もそうでしたが、とにかく何でも経験だ、いってみよう、というのが正直な動機でした。 私は以前より、福祉の分野(分野として分けて考えるのはおかしいと思っていますが・・・)に縁もあり、関心も持っていました。 運転手時代には、市役所から依頼された、体や心に障害を持たれている方の引越しを担当させてもらっていた事もあります。 そんなものですから、自分の病気はさておいて(笑)! とにかくこの世界を見てみたい、飛び込んで経験してみたいという気持ちの方が優っていました。
私は、以前は”公”というものは、どんなものであれ、心の内ではあまり、というかほとんど信頼をしないタイプの人間でしたが、2009年のさまざまな体験は、そんな私の狭い認識、視野を広げさせてくれたのです。 当たり前の事なのでしょうが、ここにも生きてる人がいる。 そして日々の営みがあるんだ、と。
就労支援センターは、私の住まいから二駅のところにありました。 歩いて1時間ぐらいですから、約4キロぐらいでしょうか。 散歩の範囲もこれで広がりました。 往復300円ですが、電車賃の節約にもなりますし、体力回復のリハビリにもなるし、散歩は心にも良いし、良い事づくしです。 まあ、電車に乗りたい時は、無理をせず、利用させてもらいます。
初めてセンターを訪ねて、たまたま私を担当して、案内してくれる事になったのがYさんです。 彼は、とても話しやすい方で、病を抱えた私の、その時々の心境、生活状況をじっくりと聞いてくれて、真摯に向き合って下さいました。 高知県出身の男子という事もあってか、良い意味での純朴さというか、男気も持ち合わせているようで、そのあたりが、長年肉体労働の現場で、汗水たらしながら働き、中間管理の立場においては、さらに組織人として、複雑で、一筋縄ではいかない苦い経験も沢山してきた私としては、非常に接しやすく思いました。 もっと平たく言えば、仲良くできそうな方で、本当に良かったです。 感謝しておりますよ。 Yさん。
先の生活支援センターの方も、市役所の障害福祉課の窓口の方などもそうですが、こういった所におられる方は、総じて優しいです。 少なくとも話は聴いて下さいます。 それだけでかなり心は救われるものです。 私はそうでした。 ひとりで悩みを抱え込み、解決しようとしないで、まずは一本の電話をされてみる事をおすすめします。 病院でカウンセリングを受けるには、お金がかかりますが、こういったところなら、それも要りません。 時に口ごもったり、どもったりしたっていいんです。 優しく対応して下さいます。
さて、そんなYさんに紹介され、まずは見学、と出向いたのがHという、とある作業所でした。 そこで私は「労働」というものの理想型を見ました! 作業所単体としての、収益を挙げる事は、それはそれで重要な事なのですが、ここでは何よりも、そこで働く”人”そのものに、細やかな目が向けられていて、ひとりひとりのメンタルに最重要の重点が置かれているのです! これだ!と思いました。
ここにお邪魔させてもらって、まず感じた事は、掃除がとても行き届いて綺麗で清潔だったという事です。 階段の隅々まで掃除が行き届いていて、すがすがしい。 建物、設備等は質素なものではありましたが、自分たちの居場所を、自分たちで大事にしているというのが一目でわかり、伝わりました。 皆さん重い病気を抱えているにもかかわらず、風通しはよく、明るい雰囲気の中で作業をしておられたのがとても印象的でした。
それぞれの病を抱えながら働かれておられるので、苦しくなったら、いつでも2階の休憩所のゆったりとしたソファーで休みをとっても良いというように環境が整っている事にも感動しました。 決められた就業時間、日数というものはありますが、事前の相談でかなり自由な対応ができるようになっています。 少しだけ一緒に作業もさせてもらいましたが、互いに互いを思いやる空気が、そこはかとなく、感じられました。 各個人で、作業の手際、スピードに大きな違いがあるのですが、そんなことは、あまり問題じゃないんです。 中でひとり、とても目まぐるしくテキパキと仕事をされている方がおられました。 おそらく躁系の方だと思われるのですが、生き生きしていて、楽しんで、充実している様が心に伝わってきて、心地良かったです。
それぞれが、それぞれのかたちで、はたらく喜びを味わえる。 障害を持っている人だって、社会との接点が持てる。 社会に役立っているという実感を持つ事ができる。 こんな場所が現に今の日本に存在している事に、小さな、いや、大きな感動を覚えました。 Yさんとセンターに帰る道すがら、私はいろんな事を考えていました。 世の中のすべての会社がこうなればよいのに! こんな環境がすべての会社で実現できれば、誰も鬱になる人なんかいなくなるのに、と。
世間では、今もなお、経費削減を目的とした、人員削減の嵐が吹き荒れており、前職においては、私も、ここにはとうてい書き切れないほどの様々な現実に直面し、苦渋を味わい、また、さまざまな角度から見てきました。 しかしながらこの日、私は、この小さな作業所で、人がはたらくという事の原点を、ダイアモンドを見させてもらったような気が致します。
私は以前の日記で、ゆるやかな心で、「人間にとって最適な労働時間は3時間+個人のやる気だ~。」と、大胆な事を書かせて頂きましたが、今もそのような心は変っていません。 人間の基本的な労働時間は8時間だと、いったい誰が決めてしまったのでしょうか? 今ではそれにサービス残業が加わり、毎日12時間以上の労働をせざるを得ない環境なんてざらにあります。 残業代カットなんて当たり前にあります。
自分自身の、本当に、この世で実現させたい望みは、公言してはいけないもの(実現できなくなる)なので、ここでは言葉を濁す事にさせていただきますが、ちょっとだけお伝えするとすれば、私はこの2年間で感じる事のできた”原点”をこれからの人生の中で、大切にしていくでしょう。
この後、私は、なんと農業でこのような環境を実現している場所と出会う事になります! これは、市役所の障害福祉課の担当の方とお話できた事が事の発端にあります。 担当の方と二人で、私が住むT地区周辺の作業所のリストを見ながら、説明を受け、相談させてもらう中で、「農業でこういう場所ってありませんかねぇ。」と伝えてみた事から始まりました。
ここからは、自力でのアプローチが始まりました。 障害福祉課の担当の方に教えてもらった作業所に電話をしてみたのですが、残念ながらそこは、栽培など、農作業そのものをしているところではなく、地元でとれた野菜の加工や販売をしたり、その野菜をみんなで調理して食べよう、というような所だったのです。 しかし、そこの責任者の方から、思わぬ朗報を伺う事ができたのです。 「うちはこういう所だけれど、N区では、農家さんで、あなたのような人を受け入れているところがいくつかありますよ。」と。 この一報で、私は、東京都に、”社会適応訓練事業”なるものがあるという事を知ったのです。 そして、ついにその委託事業所の中に農家さんの名前を見つける事ができたのです!
この”社会適応訓練事業”というものは、心に障害を持ってしまった人が、再び社会へ出て働く事ができるようにと育成、訓練していこうとする東京都単独で行われている制度(同様の制度は他府県にもあるかもしれません)で、在住している地区の保健所が事業の紹介を担当しており、その保健士(婦)さんと面談、相談等を重ねる中で、訓練者(私)と委託事業所との間のマッチングをはかりながら行われていきます。 私を担当してくれることになったTさんは、忙しい中にあっても、時間を割いて、親身に話を聞いてくれて、一緒になって考えて下さいました。 やはり、こういうところにおられる方は、総じて真摯で、かつ優しいです。
私が農業志望であることが明確だったので、ここからの話は、公の制度でありながらも、わりとスムーズに進みました。 担当のTさん、感謝してます。
*書きかけですが、UPしちゃいます。 後に追記させていただきます。
今、ここに感謝を
。
ありがとうございます。
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